蒸し返す人は大嫌いです。言うべきタイミングでモノを言わず、最後の最後の煮詰まった段階の「もうこれでいくぞ」となった瞬間に、思い出したようにストップをかけて、「やっぱ違くないですかね?」という提案をしてくる。 明らかに間違っているものならいいですよ。「ウコン」と書くべきところが「ウンコ」になっていたとかであれば、それはもう仕方ないから直すわけですが、いくつもの考え方がある中での別案というものをやおら提示し、「よりどちらがあるべき姿か」などという土台の部分を問うてくる。 どちらがあるべきなどというものはないのです。 手をつけたら、それで話は終わり。あとは進むしかないのです。自分ひとりのことではなく、いろいろな利害関係が絡み、さまざまな手間が発生する中で、「進む」と決めたことならば、それはもう決定なのです。「決める」ということに払った多大なコストを無駄にすることはできないのです。 「それでも10