福井県は2月10日、福井県立大学恐竜学部(仮称)を2025年4月に開設すると発表した。恐竜学や地質・古気候学などを学ぶ全国初の学部として県立恐竜博物館(勝山市)の隣接地に学部棟を整備し、研究と教育の連携強化を図る。22年度当初予算案に学部棟の整備費4400万円を計上した。 恐竜化石の発掘調査の成果、恐竜博物館、水月湖の年縞(ねんこう)、東尋坊の柱状節理など県内全域に及ぶ学びの環境を生かし、人材育成と研究を進める。杉本達治知事は10日の定例会見で「恐竜の研究は地球環境を考える上で重要な要素。日本にここにしかなく、いろいろな人が目指してくる」と新学部開設の意義を強調。勝山市と連携した地元密着型を目指す考えも示した。 ⇒【写真】恐竜博物館の森は空から見ても恐竜 新学部の入学定員は30人。恐竜・地質学科(仮称)に恐竜・古生物コースと地質・古環境コースを設ける。恐竜博物館西側にある第3駐車場(敷地面