和歌山県那智勝浦町の那智川の氾濫で自宅が流され、遺体で見つかった寺本真一町長の長女、早希さん(24)。寺本町長によると、4日朝に甥(おい)が死亡を確認したという。この日、早希さんは結納を控えていた。寺本町長は災害に関する情報収集や陣頭指揮のため庁舎で公務をこなし、同日午後10時ごろに遺体が安置された避難所で、娘と対面した。真面目な「早希ちゃん」 「30分くらい早希の横にいましたが、新しい情報が入っていたらいけないので町役場に向かいました。避難所は電話が通じないので…」 早希さんの遺体は妻、昌子さん(51)の兄が引き取り、町内の寺に運ばれた。寺本町長は「検視を終えた後は兄の家で一晩、身内だけで過ごすつもりです」と言葉少なに語った。5日も災害復旧に向けた会議などこなす寺本町長は「本当は(結婚で)華やかに送り出すつもりだった。葬儀は静かに行いたい」とし、この日の公務が終えた後、再び、早希さんに会