通信大手のソフトバンクに去年、買収された携帯電話会社「イー・アクセス」の当時の役員秘書が、買収の発表前に自分の会社の株を購入していたことが、関係者への取材で分かりました。 証券取引等監視委員会はインサイダー取引の疑いで強制調査に乗り出しました。 東京に本社がある携帯電話会社のイー・アクセスを巡っては、去年10月、ソフトバンクが買収すると発表し、1万5000円前後だった株価が、1か月余りで6万円台にまで値上がりしました。 関係者によりますと、この買収の発表前に、当時イー・アクセスの役員秘書をしていた20代の男性社員が、証券会社に注文して自分の会社の株をおよそ1000万円分購入していたということです。この社員は、株を売却しませんでしたが、買収の発表から2週間の時点で少なくとも1000万円の含み益があったということです。証券取引等監視委員会は、役員秘書をしていた社員が、買収の情報を知ってインサイ