気候変動の影響が広がる中、アフリカ、インド洋にある島国のマダガスカルでは、干ばつの長期化で130万人以上が食糧不足に陥っています。国連は気候変動によって初めて「飢きん」が起きるおそれがあるとして、日本など各国から支援を受けながら、緊急の食糧援助を展開しています。 マダガスカル南部では4年ほど前から極端に雨が少なくなっていて、川が干上がるなど干ばつが広がる中、農業が壊滅的な被害を受けています。 この影響で、国連によりますと、130万人以上が食糧不足に直面していて、このうち、およそ3万人は特に深刻な状態に陥っているということです。 村の保健施設では定期的に子どもたちの健康状態を調べていますが、多くが栄養状態が悪く、中には重度の栄養不良に陥っている子どもも見られます。 その原因としては、深刻な水不足のため、農家の多くは耕作を行うことができないうえ、飲み水を購入しなければならず、食糧の購入が困難に