米新聞第3位のニューヨーク・タイムズ紙の経営が危ぶまれている。ここ数年の部数減と広告不振に加えて、金融危機が直撃して、収益は急激に減少。頼みの綱だったインターネット関連の収入も落ち込み、破綻か、買収か、といった声も聞かれる。 頼みのネット事業収入も落ち込む 米国の人気ブログ「シリコンアレー・インサイダー」は2009年3月4日、「ついにニューヨーク・タイムズに買い手が!」というタイトルの記事をアップした。「ニューヨーク・タイムズはついに、(同社の)株価がゼロになると考えていない、豊富な資金力をもつ友人を見つけたようだ」と書き出し、株価の動きや取引量から、「誰かがニューヨーク・タイムズを買っている。誰だ?」と締めくくっている。この話がどこまで本当かは定かではないが、ニューヨーク・タイムズの株価がゼロ、つまり破綻が現実のものとして語られているのだ。 実際同社は、09年5月に返済期限を迎える4億ド