福井市の「フェニックス通り」に敷設された道と同系色の点字ブロック=福井市で2022年6月17日午後2時11分、国本ようこ撮影 視覚障害者の歩行の助けとなる点字ブロック。4月には奈良県大和郡山市の踏切内のブロックが摩耗して一部がはがれ、全盲の女性が電車にはねられ亡くなる事故が起き、改めて重要性がクローズアップされた。事故を受け、踏切内に横断歩道などに使う特殊な点字ブロック「エスコートゾーン」が設置されるなど改善が進む。 一方で、当事者団体によると、点字ブロック設置を巡っては視覚障害者の9割に影響があるにもかかわらず、「見落とされがちな大きな問題」があるという。それは何なのか。現場を取材した。【国本ようこ】 歩道に「なじむ」点字ブロック、あちこちに 福井市中心部。福井県庁に通じる県道の歩道には、中央に点字ブロックがきれいに敷設されていた。歩道の灰色タイルと同じ色・模様のブロックで調和が取れてい