定食チェーンの代表格といえば「大戸屋」と「やよい軒」が挙げられる。両チェーンとも定食メニューをベースとしており、店舗形態も似たような印象がある。 一方で出店地域やFC比率など、視点を広げて細かく分析すると、意外な違いがあることに気付く。また大戸屋に関して、経営難に陥ったという印象が強いが、コロワイド傘下で持ち直しつつあり、攻勢をかけようとしている。対するやよい軒も新たな方針を模索中だ。方針の違いは今後の命運を分けるかもしれない。両チェーンの共通点や意外な相違点、今後の施策について比較していこう。 両チェーンともに300以上の店舗を展開 成り立ちの違いは? まずはそれぞれの簡単な歴史を見てみよう。個人経営の食堂がルーツである大戸屋は、1983年に法人化。その後に直営で店舗数を増やし、2003年からフランチャイズ(FC)展開を始めた。当時、リーズナブルな価格帯でチェーン展開する定食屋は珍しく、