夫が薬物で昏睡(こんすい)状態にした妻を約80人の男に性的暴行させたとされる事件をきっかけに、フランスで性暴力への怒りの声が広がっている。19日には夫を含む51人の被告全員に有罪が言い渡された。実名…
米ハリウッドの大物プロデューサーのセクハラ問題を契機に、米国では「MeToo(私も)」運動が広がっているが、この運動に水を差すように、女優のカトリーヌ・ドヌーブをはじめ芸術家、編集者、ジャーナリストなど約100人の女性が、仏『ルモンド』紙に「しつこい誘いや不器用な口説きを、性犯罪と同一視するのは間違い」と公開書簡を発表した(抄訳は後掲)。これに対して欧米では賛否両論が沸き起こり、文化論争となっている。 この書簡に署名した女性は100人を超え、カトリーヌ・ミレー(作家)、サラー・シーシュ(作家、心理療養士)、ペギー・サストル(ジャーナリスト)、キャシー・アリウ(キュレーター)、グロリア・フリードマン(アーティスト)、ブリジット・ラーエ(ラジオ司会者で元ポルノ女優)ら、社会的に知られた名前が並ぶ。しかし何といっても、あのドヌーブが加わっていることが注目を引いた。 公開書簡は、米国でのゴールデン
フランス映画界のレジェンド、ブリジット・バルドーさん。パリのエリゼ宮(大統領府)で(2007年9月27日撮影)。(c)AFP PHOTO / FRANCOIS GUILLOT 【1月18日 AFP】フランス映画界のレジェンド、ブリジット・バルドー(Brigitte Bardot)さん(83)が17日、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)被害を訴える女優らについて「売名目的にすぎない」と指摘し、セクハラを告発する「#MeToo(私も)」運動を非難した。 バルドーさんは仏週刊誌パリ・マッチ(Paris Match)に対し「大半は偽善的でばかげている」と述べた。 「大勢の女優が役を得るためにプロデューサーに思わせぶりな態度を取っている。それからセクハラをされたと訴え、話題になる」 1956年の映画『素直な悪女(And God Created Woman)』でセックスシンボルとなったバルドーさ
女優のカトリーヌ・ドヌーヴが1月14日、自身を含む100人の女性が連名で9日に発表した「男性には『口説く自由』がある」などとする声明について謝罪した。フランスの新聞「リベラシオン」に書簡を発表した。 「口説く自由」を認めるべき、などとする文書は1月9日、フランスの「ル・モンド」紙に掲載された。文書は、2017年から続くセクハラや性暴力に対する告発について「レイプは犯罪だが、誰かを口説こうとするのは(たとえそれがしつこくても、あるいは不器用なやり方でも)犯罪ではない」「(男性の)口説く自由は認められるべきだ」などと主張。セクハラ告発により、「『ピューリタニズム(清教徒的な潔癖主義)』の波が起きている」とした。
仏女優のカトリーヌ・ドヌーブさん(2017年2月14日撮影、資料写真)。(c)AFP PHOTO / John MACDOUGALL 【1月10日 AFP】フランスを代表する女優のカトリーヌ・ドヌーブ(Catherine Deneuve)さんが9日、男性には女性を「口説く自由」が認められるべきと、仏女性ら100人が連名で発表した書簡で述べた。この中でドヌーブさんらは、セクシュアルハラスメント(性的嫌がらせ)をめぐる一連のスキャンダルによって新たな「ピューリタニズム(清教徒の思想)」に拍車がかかっていると非難した。 書簡は一連のセクハラの「告発」を嘆く内容で、ドヌーブさん他、約100人のフランス人女性作家や役者、学者らが連名で発表。仏紙ルモンド(Le Monde)に掲載された。告発の流れは、米ハリウッドの元プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタイン(Harvey Weinstein)氏が、数
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