著者のフレデリック・フォーサイスは、自身のジャーナリスト時代に得た情報を元に、フランスのドゴール大統領に対し、国際的に暗躍したコードネーム【ジャッカル】という暗殺者が近寄ったという、【虚】とも【実】とも取れる物語を描き上げました。 映画化権はすぐに独立系プロデューサーのジョン・ウルフが獲得し、監督に『地上より永遠に』『わが命つきるとも』と、2度のアカデミー賞監督賞に輝く巨匠・フレッド・ジンネマンを指名、ロケーションを中心に監督が得意とするドキュメンタリー・タッチで、1973年に製作。日本での公開も同年9月に大々的にロードショー公開されています。 1963年、当時のフランス大統領ドゴールのアルジェリア政策に反発する、軍人を中心とした【秘密軍事組織】(OAS)は、政府と対立したあげくに大統領暗殺という過激な手段に出ます。待ち伏せをして、パリの街を走る大統領公用車シトロエンDSにマシンガンを放ち