米文書に尖閣諸島返還の経緯 9月8日 4時35分 沖縄県の尖閣諸島沖で起きた中国漁船の衝突事件から1年がたちました。その尖閣諸島が、40年近く前、アメリカの統治下にあった当時、アメリカ政府内で日本への返還に反対する意見が一部で出ていたものの、最終的にニクソン大統領自身の決断で返還が決まった経緯が、アメリカの外交文書から明らかになりました。 尖閣諸島は、第2次世界大戦後、沖縄の一部としてアメリカの統治下に入り、1972年の沖縄返還で日本に施政権が返還されました。返還を前に、当時、アメリカと国交があった台湾が、日本への返還に強く反対してアメリカ政府に働きかけ、アメリカ政府内でも、台湾への配慮に加えて、日米間で懸案だった繊維交渉で日本に譲歩を促す際の交渉材料にするためにも、直ちに日本に返還すべきでないという意見が一部で出されていました。これに対し、駐日大使を務め、知日派として知られていた当時のジ