日本政府は、ロシア軍が中止要請にもかかわらず北方領土での軍事演習を実施したことを受け、外務省の武藤顕欧州局参事官が13日、ロシアのジョスキー駐日臨時代理大使を同省に呼び抗議した。ただ、政府内には、北方領土交渉の進展をにらみ、ウクライナ情勢の影響で不透明になった今秋のプーチン大統領訪日を予定通り実現したいとの思いが強い。このため政府は、演習の時期や内容などの詳細を分析し、ロシア側の意図を慎重に見極めて、今後の対応を検討する考えだ。 【72%が「報復制裁は正当」】プーチン大統領、支持率87%に 「ロシア軍の軍事演習は我が国として到底受け入れることはできない。外務省から厳重に抗議する」 安倍晋三首相は13日午後、山口県下関市で記者団に対しこう述べた。外務省の抗議はその約2時間後。武藤氏が「わが国の法的立場から到底受け入れられず、極めて遺憾だ」と述べたのに対し、ジョスキー氏は、北方領土を自国の