80年代の音楽シーンをリードしたシンガーソングライター大澤誉志幸が、デビュー35周年を記念して、シンガー大澤とソングライター大澤の両面からセレクトした2枚組『大澤誉志幸 Song Book』をリリースした。 大澤はジャパニーズ・ソウルのオリジネーターの一人として、グルーヴを中心においたエッジーな音楽を発表し、ソロ・アーティストとして大成功を収めた。僕は40年間にわたって日本のライブシーンを見て来たが、大澤誉志幸はベスト・ライブ・アーティストの一人として顕彰されるべきだろう。 一方、大澤はソングライターとして沢田研二や中森明菜に楽曲を提供し、デビュー前に100万枚を売り上げた。ビートの効いたポップなロックや、ロマンティックなバラードなど、今も素晴らしい作品を生み続けている。 この偉大なシンガーソングライター&パフォーマーは、今のJ-POPに連なるプロトタイプのひとつであり、彼自身、いまだに進