伊波は、言語・文学・歴史・民俗などを統合した沖縄研究の創始者として知られ、おもろそうし研究にも功績を残しました。『古琉球』『沖縄歴史物語』など多数の著作があります。 伊波の13回忌にあたる1959年(昭和34)、有志によって顕彰事業が計画され、1961年(昭和36)、浦添城址の南面に伊波の墓と顕彰碑が建立されました。命日である8月13日には、顕彰会のメンバーと浦添市が中心になり、伊波の雅号「物外(ぶつがい)」にちなんだ「物外忌」が行われるようになりました。 当館所蔵「岸秋正文庫」の中から伊波の著作の一部を紹介します。 伊波普猷『古琉球』(1911年 沖縄公論社)初版【T00013794B】 琉球諸島を研究の対象とする「沖縄学」を確立した沖縄研究の古典的名著。