東京大学も近い文京区本郷の歴史ある老舗出版社、吉川弘文館さんにその歴史や出版物についてお話をお伺いしました。 創業 安政4年。その歴史について ―吉川弘文館さんは創業が1857年(安政4年)、安政年間ということで日本でも一番歴史がある老舗の出版社さんの一つですが、大変長い歴史をお持ちでいらっしゃるのでその長い歴史をかいつまんでお教えいただけますでしょうか。 片山さん:創業者吉川半七が小僧で書店に出ていたのですけれども、そこから独立したのが安政4年(1857)で、そこを創業の年としているということになります。ペリーの黒船が来航したくらいの幕末の時代です。 当時の出版物は、江戸のほうで取り扱われるものと、上方のほうで取り扱われるものとは全く別のものだったようなのですが、飛脚を飛ばして大坂のものをこちらに持ってきて販売したりしていたようです。こちら(江戸)では手に入れられないようなものを扱ってい
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