8月といえば戦争と死者の話題が多いのは我が国の通例ながら、今年は震災ゆえにやや異なった展開を見せたようにも思われますが、どっちにせよ引きこもってメディアとの接触を欠いていた小生には実のところよく分かりません。 で、折角なので、そんな季節に合わせた記事を一つ。15日に合わせようかと思っていたけれど、暑さなどがあってなかなか思うようにもいかないのはいつもの通りです。 ドルー・ギルピン・ファウスト(黒沢眞里子訳) 『戦死とアメリカ 南北戦争62万人の死の意味』 よく知られているように(でもないかもしれませんが)、アメリカ史上最大の死者を出した戦争は南北戦争で、独立戦争以来両大戦や最近のイラク戦争等までのその他の戦争の死者すべてを足しても、南北戦争の62万人には及びません。アメリカ人が1日でもっとも大勢死んだのは、1862年9月17日のアンティータムの戦いと言われています。本書はそんな南北戦争で生
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