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ブックマーク / researchmap.jp (12)

  • 呉座勇一さんの訴訟と和解についての一私見

    1.呉座さんの訴訟と和解の概要およびその意味 すでに周知の事実ですが、さる2023年9月末、2021年3月に発覚した呉座勇一さんのネット上の差別的な数多の暴言をめぐる騒動と、そこから派生した訴訟について、続けざまに大きな進展というか結末が示されました。国際日文化研究センターで内定していた准教授への昇任を撤回された呉座さんが、日文研の上位機関である人間文化研究機構に対し起こした地位確認の訴訟と、呉座さんの一件をめぐって出されたオープンレター「女性差別的な文化を脱するために」が、呉座さんの名誉を毀損したものであるという訴訟が、相次いで和解したのです。 その結果は、呉座さんは助教として日文研に復帰(再度准教授承認が内定しなおしたのかどうかは分かりません)し、名誉毀損訴訟は呉座さんの側が訴えを取り下げ、オープンレターが呉座さんの名誉を傷つけるものではないとの同意をして、和解したものでした。ただし

    bt-shouichi
    bt-shouichi 2023/10/15
    “結局のところ、問題はどうしてネット上に冷笑と差別をこととする空間が生まれてしまうのか、それに相応の読解力なども持っているはずの弁護士や研究者などであっても泥んでしまうのか、ということになりそうです”
  • ケンブリッジ大学日記①—客員研究員生活の始まり—

    Ⅰ. 趣旨説明 先ず趣旨説明として、当方は、リサーチブログにてこれを執筆することで、将来の個人的な備忘録とすると共に、(私自身、先達だらけの若輩者でありますが)後身のためになれば、或いは研究キャリアの初期*1に於ける在外研究の意義につき参考になればというものであります(尤も、当方の学部師匠の師匠である星野英一先生の『パリ大学日記』(信山社, 2019)の影響を受けていることは云うまでももない)。何卒、宜しくお願いします。 尚、日誌とは云うものの、題目上坐りが良いというのみで、実際にその更新は気が向いたときとなる旨は予め断らせて戴きます(また、ケンブリッジの研究員として、8月よりOxfordに移動し、オクスフォード大学でも研究活動を行う予定であるため、その折には番外編として「オクスフォード大学在外研究日誌」も予定している次第です)。 Ⅱ. 受入先研究機関と制度 先ず、当方の在外研究としての

  • 2022年4月20日最高裁大法廷にて

    金髪で、ちゃらちゃらしていて、この人とはちょっと友達になれないかな。それが法科大学院2年4組の飲み会で吉田京子弁護士と最初に会ったときの印象だった。それから17年、いつの間にか無二の親友となっていた彼女は、最高裁判所大法廷の弁論に立っていた。 2022年4月20日、日で11番目の法令違憲判決が出ることが予想される在外邦人国民審査権事件の弁論が最高裁大法廷で開かれた。一橋大学の江藤祥平君、精読憲法判例のもう一人の生みの親ともいうべき弘文堂の登健太郎さんと、憲法判例が生まれる現場を目撃しようと傍聴券配布に並んだ。コロナ禍で座席の数は通常の半分以下の81に制限されていたが、幸い70名弱しか傍聴希望者がおらず、全員が傍聴可能となった。私は、傍聴席の一番前の中央の席になった。 現在、日国民は、外国に住んでいても、国政選挙に投票することができる。しかし、法律上、衆議院議員総選挙の際に実施される最高

    bt-shouichi
    bt-shouichi 2022/04/29
    “法律上、衆議院議員総選挙の際に実施される最高裁判事の国民審査については在外邦人に参加は認められていない。そのことの憲法適合性が争点であった。”
  • ロシア思想と今後の研究について

    はじめに,私がロシア軍によるウクライナ侵攻に断固として反対しているということを明記しておきたい。それからこの文章は,現在のウクライナ情勢について示唆を与えるようなものではなく,一研究者の現時点(2022年3月6日)での雑感にすぎない。状況は日々悪化していくので,考えもまた変わるかもしれない。 私の研究対象は,20世紀初頭のロシア思想,特に,思想家にしてロシア正教の司祭でもあったパーヴェル・フロレンスキイ(1882-1937)の思想である。プーチンが好んで読んでいるとされ,今回の侵攻との思想的繋がりが指摘されるイヴァン・イリインとは一歳違いの思想家だ。 20世紀初頭のロシア思想というのは,西欧,主にドイツの哲学を吸収し,ドイツ哲学を常に参照元としながら,その模倣と独自性の模索とを繰り返した19世紀を経て,ようやくロシアらしさ,ロシアのアイデンティティというものを表に出し始めた時期であった。そ

    bt-shouichi
    bt-shouichi 2022/03/08
    “私の研究対象は,20世紀初頭のロシア思想,特に,思想家にしてロシア正教の司祭でもあったパーヴェル・フロレンスキイ(1882-1937)の思想である。”
  • ロシアのウクライナ侵攻と今後のロシア史研究について

    2022年2月24日にロシアウクライナ戦争が始まって1週間がたった。暗い気持ちで毎日を送っているのだが、それはひとつには戦争の情景を見ることによるものであり、ひとつには私の知っているロシアが崩れていくことによるものであり、ひとつには研究の展望がどうなるのか分からないことによる。戦争の情景を見るのが辛いことについては、どうしようもない。ウクライナ以外にも戦争はあったという指摘もあるが、自分はロシアウクライナに関心が深いのだから、とくに辛いのである。現地の人が悲惨であることはいうまでもない。その上で、自分の感慨として、ここに思ったことを書いておきたい。 私の知っているロシアが崩れていくこと。ロシアはもう30年以上関心がある世界である。最初はソ連に関心があったのだが、90年代半ばに現地を徐々に知るようになってから、ロシアへの関心が大きくなっていった。いつもロシアのことを考えているので、それが

    bt-shouichi
    bt-shouichi 2022/03/04
    “ナチス・ドイツに対する勝利をもって自身の主張の正当性を担保するソ連・ロシアの論理は、この数日で説得力を喪失した。”
  • 山内 翔太 (Shota Yamauchi) - マイポータル - researchmap

    福岡県福岡市生まれ。九州大学文学部仏文学研究室を卒業後、京都大学大学院文学研究科思想文化学専攻宗教学専修にて氣多雅子教授・杉村靖彦准教授(当時)の指導を仰ぎ、修士号を取得する。修士論文では、ベルクソンの習慣論について『物質と記憶』を中心に研究した。その後、ベルクソンに止まらず、メーヌ・ド・ビラン以来のフランス・スピリチュアリスムと呼ばれる系譜、とりわけフェリックス・ラヴェッソン、ジュール・ラシュリエ、エミール・ブートルー、モーリス・ブロンデルなどの研究に手を広げ、現在博士論文を執筆中である。同博士後期課程指導認定退学後、甲南大学非常勤講師(現職)を務め、現代思想を教えている。 前述のフランス近現代哲学の他、ビラン、ラヴェッソン、ベルクソンと浅からぬ関係を持つ西田幾多郎を中心に、京都学派の哲学も研究してきた。近年は、彼等が或る種の前提としていた近代的「宗教」概念が歴史上制度的にも大きな問題と

    bt-shouichi
    bt-shouichi 2022/01/21
    ベルクソンで修論、フランス近現代哲学が専門/こりゃ確かに保守論客として認知されとかないと、彼が待ち望む「レッドパージ」が実行された際に巻き添えを食いそう
  • 與那覇潤氏の呉座勇一さんに関する記事への反駁(1)

    さる3月に、日中世史の研究者として名高い呉座勇一さんが、ツイッターの鍵アカウントでさまざまな差別や誹謗中傷を行っていたことが明るみに出、問題となりました。この件では、単に呉座さん個人がひどい発言をしていたという問題ではなく、研究者を含む多数のアカウントが、いっしょに差別やハラスメントを、いわば「遊び」で行っていたことが重大視され、日歴史学協会が声明を出し、また研究者有志がオープンレターを出すという事態になりました。差別や誹謗中傷がまかり通る学界では、とても今後の発展は望めませんし、実際に攻撃の被害を受けた人を救うためにも、必要なことであったと私は考えます。またこれらの声明やオープンレターに賛同された方がたの中には、過去にハラスメントの被害を受けられたという方もおられるようで、そういった方がたの危機感は一層深いものだったと思います。 しかし遺憾ながら、少なからぬ「ネット論客」や、それに同

    bt-shouichi
    bt-shouichi 2021/11/11
    與那覇さんのおかげで、イキってたころの呉座さんの呟きにまた出会えた
  • 中谷功治「ビザンツ帝国:千年の興亡と皇帝たち」中公新書、2020年覚書ー根津 由喜夫 (Yukio Nezu) - 研究ブログ - researchmap

    中谷功治『ビザンツ帝国―千年の興亡と皇帝たち―』(中公新書2020年) 書を、期待を持って読み始めたことは間違いありません。そうした期待は、遺憾なことに第4章の半ば以降(10世紀後半を扱った部分)以降、急速にしぼむことになってしまいました。それまでの記述が最新の研究成果を採り入れた非常に意欲的なものだっただけに、その落差に愕然とせざるを得ません。書は、初学者が初めて手にするかもしれないビザンツ史のとなる可能性も高いと思われるだけに、そこに多くの事実関係の(なかには信じられないレヴェルの)誤謬が続出するのには目を疑いました。著者に連絡を取り、増刷時の訂正の約束をとりつけたので事態は改善に向かっていると信じたいところです。以下に書の初刷において筆者(根津)が見出した問題箇所のリストを提示しておきます。なお、リスト中にも記しましたが、書には、とくに後半部において史実の解釈についても、い

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    bt-shouichi 2021/01/25
    根津由喜夫の指摘。“著者に連絡を取り、増刷時の訂正の約束をとりつけたので事態は改善に向かっていると信じたいところです。以下に本書の初刷において筆者(根津)が見出した問題箇所のリストを提示しておきます”
  • 東大情報学環大澤昇平氏の差別発言について - researchmap

    東京大学大学院情報学環特任准教授の大澤昇平氏(@Ohsaworks)が、11月20日にtwitter上で行った差別発言について書きます。この件については、11月24日に情報学環長名ですでに以下のような文書が出されています。 しかし残念ながら、上記の文書からは誰がどのような言動を行い、それがなぜ問題なのかということがわかりません。筆者(明戸)は現在同じ大学、同じ部局の特任助教であり(ただしプロジェクト雇用なので部局そのものの運営等には関わっていません)、また差別やヘイトスピーチにかかわる研究者でもあります。こうしたことをふまえて、ここでは明戸個人の立場から、今回の経緯および論点を整理し、自身の立場を明らかにしておこうと思います。

    bt-shouichi
    bt-shouichi 2019/11/25
    “現時点で法律がないことは、そうした差別をしてもよいということを意味しません。”
  • 岩谷 將 (IWATANI NOBU) - マイポータル - researchmap

    International Forum on War History 2017:Irregular Warfare in Historical Perspectives 59-66 2018年3月  招待有り

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    bt-shouichi 2019/10/19
    中国政府に拘束されたという中国政治研究者はこの人か…防大や防衛研究所にもいたことがあるし
  • 「ペトロの否認」と目撃者の歴史学 - researchmap

    もはや八月ですが、今年は酉年なので、聖書の中で鶏が登場するとても有名な場面であり、 私が聖書の中で一番好きな場面である、マルコ福音書14章のペトロが、 イエスの弟子であることを否定する箇所を取り上げたいと思います。ちなみにこのお話し、 人生で初めて、クリスチャンでもないのに、農村伝道神学校の礼拝で、 講師として説教をする機会をいただいたときに、注解書を何冊もひっくり返して書いた スピーチを基にしております。それでは、かの有名な「ペトロの否認」の場面より。 最後の晩餐を済ませ、ゲッセマネからイエスを連行していく人々にこっそりとついて行き、 大祭司の屋敷で下役たちと火にあたっていたペトロを一人の女中が見とがめます。 14:66 ペトロが下の中庭にいたとき、大祭司に仕える女中の一人が来て、 14:67 ペトロが火にあたっているのを目にすると、じっと見つめて言った。 「あなたも、あのナザレのイエス

    bt-shouichi
    bt-shouichi 2017/08/10
    「初期教会がいかに激しい内ゲバが渦巻いていたかはたちどころにわかります。」「だからこそ、自らの過ちを告白したであろうペトロの振る舞いと、 彼を受け入れた仲間たちの姿を埋もれさせないでおきたいのです。」
  • https://researchmap.jp/joc66wzcr-2192451/?action=common_download_main&upload_id=132471

    bt-shouichi
    bt-shouichi 2017/06/14
    http://www7b.biglobe.ne.jp/~shiokawa/notes2013-/ikedayosiro.htm塩川伸明の書評に対する、池田嘉郎のリプライ
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