ジャーナリスト・崔 碩栄 写真はイメージです【EPA時事】 韓国のことわざに「うじ虫が怖くて醤(ジャン)が仕込めないのか」というものがある。 韓国では、醤油(しょうゆ)のほかにも、コチュ醤(唐辛子味噌=みそ=)、テン醤(大豆味噌)など、醤と名の付く調味料がよく使われるが、夏の間、これら醤の管理に失敗すると、うじ虫が湧く。 今は冷蔵庫があるから、うじ虫が湧いたというような話を聞くこともなくなったが、冷蔵庫がなかった時代には、珍しいことでもなかったという。 うじ虫が湧いてしまったら、1年間食べるはずだった醤を全て捨てなければならない。「うじ虫が湧く」というのは、一般家庭において死活問題だったと言っても過言ではない。 だが、うじ虫が怖いからといって、食生活の必需品である醤を仕込まないわけにはいかない。そんなことをすれば、食生活が成り立たなくなってしまう。 ◆選手に苦痛とストレス このことわざは「