◆関西大学化学生命工学部・石川正司教授が研究代表者として、革新的GX技術創出事業(GteX)に採択◆低環境負荷・高特性リチウム硫黄電池開発を始動 ~ 軽量特性による電力網の強化や新たな移動体の実現で社会に貢献 ~ 関西大学化学生命工学部の石川正司教授(関西大学カーボンニュートラル研究センター研究員)は、日本のGHG(温室効果ガス)削減・経済波及効果に対して量的貢献が見込める蓄電池技術の創出を目指し、低環境負荷・高特性リチウム硫黄電池の開発を開始します。なお、本研究は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の革新的GX*技術創出事業(GteX)のうち、「蓄電池領域」の公募テーマ4「軽量・小型・大容量を実現する電池開発」に関する研究として委託されたものです。 *GX=グリーントランスフォーメーション 【本件のポイント】 ・日本のGHG削減・経済波及効果に対して量的貢献が見込める低環境負荷・
アメリカにおいても、電気自動車(EV)に対する需要は高まりつつあり、それに移行するのに必要なバッテリーを持続的に調達するという課題を顕在化させた。現在EVで使用されているバッテリーよりも高性能なだけでなく、より入手しやすい材料で作られたバッテリーを作ることが期待されている。それに貢献する技術として、ドレクセル大学に所属する化学エンジニアのグループが、科学雑誌『Nature』(Communications Chemistry)にて、リチウムイオンバッテリーに硫黄を導入する方法を発表した。 TEXT:川島礼二郎(KAWASHIMA Reijiro) 電池材料不足を解決する硫黄の活用 2021年、世界市場におけるEV販売台数が急増することで、リチウム、ニッケル、マンガン、コバルトなどの電池材料価格が高騰した。また、新型コロナウイルス感染症の影響により、ほとんどが海外から供給されているこれら原材料
脱炭素社会の実現に向け、政府は2030年代半ばまでに国内新車販売全てを電動車にする目標を打ち出した。そのけん引役は電気自動車(EV)であり、中でも性能を左右する電池技術の行方が注目される。次世代の全固体電池だけでなく、主流のリチウムイオン電池をしのぐ「革新型蓄電池」の開発も進む。戦後から電池開発を先導し、企業に橋渡ししてきた産業技術総合研究所関西センター(大阪府池田市)も革新型蓄電池に取り組む。 産総研関西センターではEV用次世代電池で複数の開発プロジェクトが進む。中でも注目は、16―20年度に実施された新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の産学連携プロジェクト「革新型蓄電池実用化促進基盤技術開発(RISING2)」だ。「亜鉛空気電池」「コンバージョン電池」など4つの革新型蓄電池をターゲットに、京都大学と同センターが中核開発拠点となった。 RISING2で掲げたEV用電池の開発目
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