眩しくつらい黄金週間も終わったことなので、再び上野に行くことにした。 まずはバベルの塔展である。 タイトルの時点で行く気をなくすところだが、ネーデルラントのオイリーな絵画をまた色々と見たいと思った。 絵画展と思っていたら、冒頭は彫刻である。 教会に奉納されたものだろう。聖人像とか上がる。 一番気に入ったのは、中盤のあたり。 不恰好な馬とか、ソドムが燃えているところとか、こういうのを見たかった、と。 ただ、このあたりで同時に不満も出る。 絵が小さい割に、結界が壁から離れすぎている。ディテールがまともに見られない。 大量動員を捌くことで頭がいっぱいだから、こういうことになるのだろう。 力点が置いてあるボスのコーナー。 「奇想の画家 ヒエロニムス・ボス」とある。ここまで奇想かよ。本当に勘弁してくれ。 ボスの(そこそこ大きい)絵が2点並ぶのはすごいとはいえ、これなら三菱で見た石の切除の方がまだ「奇