もう「300万県民」は使えない? 茨城の県人口が四半世紀ぶりに290万人台を割り込んだ。東日本大震災後、減少は止まらず、慣例として使われている300万人からさらに遠のいた。 県統計課によると、4月1日時点の県人口は前月から5336人減の289万7065人。290万人を下回るのは1992年7月以来という。県人口のピークは2000年9月の300万4266人だった。 大きな転機となったのは震災だ。転出入差を示す社会増減数は震災前の10年は216人減だったが、震災があった11年は7991人減と急増。それ以降も毎年2千~5千人台の減少を続けている。出生数と死亡数の差を示す自然増減数は、少子高齢化を反映して減少が拡大しており、16年は初めて1万人を突破した。 12日にあった記者会見で橋本昌知事は「残念ながら急激な減少が進んでいる。企業誘致、中小企業や観光振興をしていくしかない」と述べた。一方で知事あい