国土交通省は5日、航空機のテロ防止のため、搭乗客の衣服を透視し、金属探知機で検知できない液体や化学物質などの不審物を調べる「ボディースキャナー」の実証実験を成田空港で開始した。9月までに透視方法の違う5機種を試し、乗客の反応などを聞き取り調査し、導入の可否も含め検討する。 同日、実験が始まったのは、電磁波の一種で人体に影響のない「ミリ波」を照射する米国製の機種。乗客が指定された場所に立つと、前後の検知機がスライド。モニター上では、体はアニメーション化され、隠した物があると機械が自動判別し、表示する。 設置したのは第1ターミナルビル南ウイング保安検査場前。搭乗客が実験に応じるかは任意だ。5機種のうち1機種は体のラインが鮮明に出るため、プライバシーに配慮して画像の顔にぼかしを入れるほか、別室の画像分析担当者は被験者と同じ性別とした。5機種とも画像は破棄する。 この日、実験に応じた東京都品川区の