高病原性鳥インフルエンザの発生が疑われる養鶏場は防疫のため、立ち入り禁止となった(30日、安来市赤江町で) 安来市の養鶏場で高病原性の鳥インフルエンザに感染した疑いのある鶏が確認されたことで、県などは30日、「危機管理対策本部」を設置して県民に冷静な対応を求めるなど、前日に続いてさまざまな対応に追われた。「まさか、こんな近くで……」との驚きの声に加え、今後の県内の養鶏業や観光産業への風評被害を心配する声も聞かれた。 ◆対策◆ 県は30日、鳥インフルエンザの相談窓口(0852・22・5134)を食料安全推進課内に設置した。人への影響や鶏肉、鶏卵などについての相談を受け付け、県内の七つの保健所でも電話での問い合わせの受け付けを始めた。当面、休日も対応する。 この日の県議会本会議で、溝口知事は「鳥インフルエンザが人に感染することは世界的にも報告はない。鶏が死んだ農場の鶏卵や鶏肉が市場に出回ること