政府は7日、作家の堺屋太一元経済企画庁長官(78)を内閣官房参与に起用する方針を固めた。政府関係者が明らかにした。安倍晋三首相が8日に辞令を交付する。 堺屋氏は、旧通産省(現経済産業省)の官僚出身で、平成10年に小渕恵三内閣で民間人閣僚として経企庁長官に就任。第2次森喜朗内閣まで務めた。20年の大阪府知事選に出馬した日本維新の会の橋下徹共同代表(大阪市長)を支援し、同氏のブレーンとされている。 このため、首相サイドには、首相が悲願としている憲法改正などをめぐり、維新との協力関係を構築するための「布石」という側面もありそうだ。 一方、平田竹男早稲田大大学院教授(53)も内閣官房参与に起用する。堺屋氏と同様、元通産官僚で、日本サッカー協会専務理事を務めた。両氏の起用により、安倍内閣の内閣官房参与は11人となる。