外交問題に発展した産経新聞前ソウル支局長の起訴について。 ①問題になっている産経のコラムなるものは、「報道」に値するとは思えないひどい代物である。朝鮮日報の記事に依拠しているようにみせながら、「証券街の関係筋」を登場させて朴大統領にセウォル号事故の対応をほっぽり出して不倫密会していた「ウワサ」があるなどと、巧妙に責任逃れの伏線を張りながら書いている。書きっぱなしのいわゆる「週刊誌スタイル」で、独自の取材があるわけでもない。政権の批判などとは到底言えない、姑息で無責任な切り貼りによる、誹謗・セクハラの類だ。 肝心の「親密な男女関係」の部分は、朝鮮日報の記事の引用ではなく、「証券街の関係筋」の話として引っ張ってきて書いており、その程度では一般的に真実と信じるに足る状況であったと言い張ることもできない。日本なら名誉毀損が成立する可能性は十分にあるレベルのものだ。自分がデスクなら根拠薄弱な「ウワサ