韓国が不法占拠を続ける竹島(島根県隠岐の島町)の返還を求める「竹島の日」記念式典に、政府が派遣したのは3年連続で内閣府政務官だった。首相や閣僚が出席しないのは韓国との過度の摩擦を避けるためだが、韓国側はその政務官の派遣さえ非難している。効果のない政府の“配慮”に自民党内や地元の島根県からは不満の声も上がっている。(石鍋圭) 町長「本当は閣僚に…事情あるのだろう」 「わが国の領土である竹島は政府、地元の皆さまのみならず、国民全体で力を合わせて対処する必要のある課題だ」 式典に出席した松本洋平内閣府政務官はこう述べ、政府として竹島返還に引き続き尽力する考えを強調した。島根県は首相や閣僚の出席や政府主催式典の開催を求めていたが、政府は日韓国交正常化50周年の節目の年を迎えたことや、日中韓3カ国が3月21、22日に外相会談を調整していることなどを踏まえ、今年も従来の方針を踏襲した。
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