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ストーリーとリノベーションに関するbukkenfanのブックマーク (25)

  • 街ブラがはかどる私のお城は図書館がすぐそこに(大阪市西区31㎡の賃貸物件) - 物件ファン

    仕事もプライベートも充実し、 金銭的にも余裕ができた今、 ふと頭をよぎったのは 「引っ越したい…!」ということ。 今住んでいる場所からグッと アップグレードした部屋へ。 お出かけもしやすくて、 趣味読書が充実しそうな 図書館の近くで…って、 欲張りかな…?なんて思いつつ 探しあてたのがこのマンション。 「アーバネックス北堀江」と言います。 最寄駅から徒歩3分と駅チカで、 その上、道も空も広いんです。 どこかのんびりした雰囲気がある 町並みなのに、繁華街には自転車でも 行ける距離でかなり便利。 スーパーも近隣にあるみたい。 便利に、落ち着いて暮らせそう。 デザイナーズマンションだけあって、 エントランスもいい雰囲気。 メゾネットタイプもあるそうだけど、 私が気に入ったお部屋は 暮らしやすい1LDKタイプ。 元々ワンルームだったのを リノベーションしたのだそう。 おまけにLDKと寝室に、 ま

  • 小さな団地、穏やかなふたり。(兵庫県明石市 57㎡の賃貸物件) - 物件ファン

    昔から団地が好き。 特に夕暮れ時。 ポツポツと灯る明かりを眺めながら それぞれの家庭で繰り広げられる風景や 笑い声を想像して。 あのオレンジの灯りの家の 今夜の献立は何だろな、なんて考える。 泣いたり怒ったりもあるだろうけど、 勝手に温かい家族の風景を思い浮かべる。 ふっと流れてきた焼き魚のにおい、 美味しそうな煮物のにおい、 カレーのにおい。 何故だか泣きたくなるような 気持ちを抱えて家路を急ぐ。 玄関ドアを開くと、 私たちの可愛い部屋が待っている。 まんまるお月さまみたいな電気が ポッと、いつも心を和ませてくれる。 「おかえり」という夫の声と共に流れてきた 味噌汁のにおい。 先に帰って来た方が 夕飯支度を始めるのが我が家のルール。 「半額だったから買って来ちゃった」 と、帰りに買ったポテトサラダを出す。 「いいね!唐揚げのつけ合わせにちょうどいい」 部屋着に着替えて、 並んで盛り付けを

  • 憧れの映画のワンシーン、無垢床とタイルで彩る日常|東京都多摩市 賃貸 19㎡ - 物件ファン

    人生初の一人暮らしに 私は聖蹟桜ヶ丘という街を選んだ。 同時期に上京する 友人(渋谷の近くに住むらしい)からは 「なんで、そこ?」と言われたけれど 失礼な、京王線で新宿まで1だし 特急だって停まるんだから。 なんて言ってみたけれど そんなことは 正直よくわかっていなくて 映画「耳をすませば」が大好きで そのモデル地らしいというだけの理由。 ミーハー心と限られた予算。 右も左もわからない中で 紹介された部屋に 一目ぼれしてしまった。 ナチュラルに仕上げられた内装に タイル張りのキッチン。 室内を見た瞬間、 「ここにします!」って言っちゃって 不動産屋さんも 目をまん丸にしていたな。 20平米弱のワンルーム。 正直、間取り図だけ見た時は そんなにこだわっていなかった。 一応家賃相場は調べていたし このお家賃でこの広さがあれば よし、なんて。 だけど実際見てみたら 造りは間取り図通りシンプルで

  • 玄関開けたらすぐかわいい、ヘリンボーンの部屋が大阪にあるねん - 物件ファン

    あんなぁ、僕、こう見えて かわいいもん、結構、好きなんよ。 だから、この部屋、ひと目見ただけで めっちゃ気に入ってん。 玄関開けたら すぐに、これやねん。 ええやろ? 室内窓っぽいパーテーションも、 おしゃれやろ? 三和土の模様が、たまらんのよ。 ぱっと見、かわいい!って思うねんけど、 よう見たら白地にブルーの幾何学模様で 甘すぎへんかわいさが、心くすぐってきて ニクイねえ。 僕、スニーカー持ちやから ここにずらーっと並べて、 壁のフックには 帽子をばーっと飾るつもり。 やー、こうして遠目に見ると あのぽわんとした丸いライトと マスタード色の壁も しみじみ、ええなあって思わへん? 間取りは1K。 もともとは2Kやったのを 広ぉにしてんて。 ええわあ、広ぉして、大正解やで。 この床が、また、かっこええねん。 ヘリンボーンって言うのん? もし気出して木材で組んで作るなら 細長い木を あっちゃ

  • ガラスの向こう、彼女の背中に「ただいま」を。 - 物件ファン

    視界が抜けている ガラスの間仕切りの向こうに、 今日も彼女の背中が見える。 3帖の洋室の中が、 仕事中の彼女の定位置。 扉を開けてリビングとつなげれば 広い空間で仕事ができるのに、 「これくらいが落ち着く」らしい。 ガラスの向こう側にいる背中が、 たまに知らない人みたいに見える。 こちら側に戻ってきてほしくて、 部屋に帰ってくるたびについ 仕切りをそっと開けてしまう。 「……ただいまぁ」と声をかければ、 くるりとこちらを向いて 「ん、おかえり」と彼女が微笑む。 その声と笑顔を受け取って、 やっと心がほぐれていく。 13.1帖のLDKには、 ふたりで使うといっぱいの まぁるい机と椅子が置いてある。 お互いに人を呼ぶ気はないから、 特に迷わずに選んだサイズ。 ふたりで作る料理を、 ふたりだけでべる日々。 窮屈さはない、飽きもしない。 おだやかな時間だけが ふたりの間に流れていくだけ。 彼女が

  • 小さな平屋でふたりの小さな暮らしを夢見る。 - 物件ファン

    なんか、数年前に見た邦画に こんな家に住む主人公がいたな、と思った。 大都会の隙間のような場所に ひっそり、ちょこんと佇む古い平屋。 それまでのマンション暮らしから 突如こんな家に移った僕に 友人らは驚いていたけれど、 こっちの方がしっくり来るね、 と言う友人もいたし、 自分でもそう思う。 東京から電車で2時間ほどの のんびりした田園も広がる土地で 育った僕にとって やはり、土の匂いがするのは落ち着くし 毎朝、起きて、地面に足がつけるだけで ホッとしたりする。 雑草はすごい生命力で生えるし、 この春先には、オオイヌノフグリや タンポポが生えてるのを見て 感動を覚えてしまったくらいだ。 雨が降ると、もわんと、 生温かい雨の匂いが充満する。 眺めは良いとは言えないけれど、 小さな自然と、風を、肌で感じられるのが 何よりも、良い。 母は「へぇ、新宿なんて都会に こんな家まだあるんねぇ」と感嘆して

  • くすみカラーに癒やされる、池袋の1LDKで二人暮らしをはじめよう。 - 物件ファン

    「この際、二人で暮らそうよ」 大きなエイが泳ぐ大きな水槽の前で 彼が不意に言った。 転職したのを機に、職場に近い新居を 探していると伝えたのは1週間前。 駅の向こう側にいい部屋を見つけて 内覧の予約がとれたから、 この水族館からだと少し歩くけど ついでに見に行こう、と。 普段はのんびり屋さんなのに、 やると決めたら大胆に 用意周到な彼なのだ。 1978年築のレトロなマンション。 ワンルーム住まいの私には 1LDKはとても広く感じる。 やだちょっと、素敵じゃないですか。 スッキリとした白い天井に ライティングレールの照明。 床は味のある色合いのフローリング。 くすみカラーのアクセントクロスは 私の憧れ。 あれ、言ったことあったっけ? 「ずいぶん前に、テレビ見ながら いいなーってつぶやいてたよ」と、彼。 あなたの記憶力には いつも、頭が下がります…。 窓の柵が、子どもの頃に住んでいた 団地を思

  • ブルーとグリーンがチャームポイント、わたしのお城に遊びに来てよ - 物件ファン

    新潟県長岡市。 愛すべき、生まれ育ったこの街。 少し車を走らせれば 雄大な日海を望めるし 地元の花火大会は涙が出るほど素晴らしい。 「いつまで独りでいるつもり?」って 両親からの質問への答えは出ないけど これだけは言える。 「いつまでも地元にいるつもり」。 だけど独り立ちはしたいなぁと 実家と同じ長岡市にある マンションの一室を買ってしまった。 17帖のリビングなんて 実家のそれより広くて ドキドキしちゃう。 ひとり暮らしなら 三和土はコンパクトでもいいんだな、と 軽いカルチャーショック。 だけど大きなシューズラックは使い放題。 を買い足すたびに 「脚は2でしょ!」って言われる毎日が 少しだけ懐かしい。 広い広いリビングには ずっと憧れていた チーク材の丸いダイニングテーブルセットと 大きなゴムの木を新生活のお供に。 グリーンの壁に囲まれた ステージのように1段上がった床に 真っ白の

  • 私らしくなるためのインダストリアルな雑司が谷の部屋 - 物件ファン

    私が私らしくなるための 私好みの部屋を見つけた。 あいつと別れて、 3年一緒に住んだ部屋を出て、 思えば初めての、一人暮らし。 パテ跡が残るコンクリート壁に 足場板の床材。 武骨で倉庫風だけど このクールな感じが 私はたまらなく、好きなんだ。 あいつはこんな部屋 絶対に選ばないだろうな。 前の部屋を二人で捜した時だって、 広くてインダストリアルな内装の いい部屋があったのに、 あいつが 「倉庫みたいなのは嫌だ」っていうから 私が仕方なく、譲ったんだっけ。 でも、これからは このワンルームが私のお城。 私のやることに ケチをつけるヤツは、もういない。 メイクもファッションもインテリアも 私の好きなように自由気ままに 目いっぱい、楽しんでやる。 家具はミッドセンチュリーなテイストにして、 でも、ソファはヴィンテージ感のある レザーのものがいいな。 差し色にヴィヴィッドな赤色の クッションを置い

  • 東洋美と幸せにあふれる京都のリノベーション - 物件ファン

    私たち夫婦共通の、 来日20年になる親友が、 セカンドハウスを買ったというので さっそく見に行ってきた。 「歴史あるニホンカオク」と言うから どんな町家かと思いきや、 外観は最近できた 建て売りのようにきれいで 意外だったのだけど…。 中に入ると 日文化が大好きな彼らしく、 東洋の美にあふれていた。 宿にする予定で リノベーションされたものの 彼が入居するまでは未使用で まだできたての匂いが漂っている。 入ってすぐの3.5畳の和室は 彼の大のお気に入り。 すりガラスの建具に 存在感のある欄間。 レトロな切子ガラスの照明が 優しく照らす小部屋で ひがな一日、詰碁をするのが ここでの楽しみのひとつらしい。 続くダイニングキッチンは 遮るものがなく 奥の坪庭まで抜けていて 開放感があるつくり。 坪庭のある家に ずっと憧れていたそうで、 ほとんど、一目惚れだったそう。 「苔と白石のバランスがイ

  • ツリーハウスへの憧れを、高台の平屋に託して - 物件ファン

    樹の上に絶妙なバランスで存在する ツリーハウス。 そこで自然を感じながら 自由に暮らせたら どんなに素晴らしいだろう…。 昔、絵で目にしてから ずっと憧れていた世界。 とは言え、仕事もしていれば 家族だっている私。 ツリーハウスで暮らすという選択は さすがに難しく この木々に囲まれた高台に建つ平屋に ほんのりツリーハウスのイメージを重ねて 楽しく過ごしている。 母屋のロフトに奥の離れ。 子どもも大人も 心躍る間取り。 玄関のかわいい柄が隠れないように は手作りのシューズラックへ片付けるのが 家族みんなのお約束。 のはずなんだけど… 目の前に長い廊下があると 片付けもそこそこに走り出したくなる 子どもたちの気持ちもわかるんだよなぁ。 カラフルなクロスが たくさん使われたお部屋も むき出しの柱の枠組みがあると 不思議とまとまるものだ、ということには 暮らし始めて気が付いた。 私のお気に入り

  • アンティークが似合う部屋でノスタルジックな新生活 - 物件ファン

    おばあちゃんにもらった ゼンマイ式のアンティークの置時計。 この時計を置くのに ピッタリなお部屋を見つけました。 春からのひとり暮らしは 楽しみの方が多いけど やっぱり不安も少しある。 でも、おばあちゃんの時計がよく似合う このお部屋なら、懐かしみを感じて さみしくならないと思うんです。 ホントのこと言うと 実家や、おばあちゃんの家とは あんまり似てないんだけど…。 リノベーションで生まれ変わって、 できたてほやほやなのに、 長年使い込まれてきたような 深い味わいがあるお部屋。 むらのあるコンクリートと 飴色の腰壁が優しくぐるりと取り囲んで 心が安らぎ、くつろげる。 ライティングレールに吊られた 乳白ガラスのボール照明は 優しい光であたたかみもあって、すてき。 ガラスと木のフレームのクラシカルなドアも、 抜け感があって、とてもおしゃれ。 そうだ、あの隅っこには こないだ家具屋さんでひと目惚

  • ブルーの壁に包まれて、私はお家で旅をする - 物件ファン

    激務の仕事に就いて数年。 できることはやり切った、と思い 転職を決めて 次の仕事までの数カ月は 貯金をはたいて旅行をしまくるぞ! と意気込んでいたけれど こんなご時世になっていたわけで。 旅行を断念した代わりに 私は初めて 仕事のためじゃない引っ越しをした。 プレーンな1Kの間取りは 安心感を覚えるくらいに 前の家とも似ているのだけれど 青く青く染まる壁は ずっと行きたかった 憧れのモロッコの街並みを思わせてくれる。 内見に付き合ってくれた友人は 「青の洞窟みたい!」と言っていた。 なるほど、イタリアのカプリ島か。 そんな気分に浸るのもありだなぁ。 でもやっぱりさ アーチ越しに見える 美しいモロッカンライトや このタイルなんかを目にすると どうしたって気分はモロッコ。 トイレのスリッパも 贅沢にバブーシュにしちゃおう。 オープンクローゼットには 青い壁に映える 派手な刺繍のワンピースとか

  • ガレージ付きのコンパクトハウスで始める二人の暮らし - 物件ファン

    結婚して数年が経って きっとずっとこの辺りで 2人で暮らしていくんだろうな、 それならそろそろ買ってもいいかねぇ… なんて考え始めた頃に出会った、 私たちにぴったりサイズのお家。 江戸川区を流れる、新中川のほど近く。 50㎡弱のお家は シンプルに暮らそうと 心がける私たちにはちょうどよく、 工夫が凝らされたリノベも 好みにぴたりと合った。 玄関には 一面オープンシェルフ。 帰ってくるたびうれしくなるように はきちんと並べようね、というのが 2人の間の大事なルール。 スケルトン階段のおかげで 窓からの光が入るし 空間に抜け感がある。 階段下の収納を発見した時は 「匠の技みたいじゃない?」なんて 2人で盛り上がった。 洋室の収納もオープンなタイプ。 「服は色別に並べようよ」という 彼からの提案は丁重にお断りした。 スーツとモノトーンの私服が全ての あなたは簡単でしょうけど…。 せめて、季節ご

  • さっぱりとこぎれいで普通の普通だからいい、海の近くの平屋 - 物件ファン

    会社が引き続き リモートワーク推奨になったので この機会に引っ越すことにしました。 ワンルーム暮らしも楽しかったけど、 そろそろ卒業しようかなって思ってさ。 次はやっぱり広いところ! 窓が大きいところがいいな~。 思いきって都会を離れて、 平屋なんかも憧れちゃうな…。 と、あれやこれやと欲張った結果、 見つけてしまいました。 わたし好みのシンプルで素敵なおうち。 うんうん。 一人暮らしに ちょうどいいサイズの2DK。 あは、この引き戸の玄関! わたし、大好きなんだ。 今はもうない、 おばあちゃん家を思い出す。 開けるときっと カラカラカラって 軽やかないい音がなるに違いない。 モルタル仕上げというのかな? まっ平の玄関タタキの 気取らなさがホッとする。 この台所も たたずまいが懐かしくって 初めて見たとき、 切なさで胸がいっぱいになっちゃった。 煮豆を炊く匂いが 良く似合いそうなお台所。

  • 縁側族、鎌倉のんびり平屋暮らし。 - 物件ファン

    おじいちゃんのうちには 母屋にも離れにも、縁側があって、 夏休みやお正月に遊びに行く度に そこで過ごすのが何よりも好きだった。 古いアルバムを眺めたり、 4コマ漫画テレビ欄から始まって 新聞を読みこんだり、 おばあちゃんの棚で見つけた 「窓際のトットちゃん」を何度も読んだり、 おやつをべたり、 チラシの裏に絵を描いたり…。 とにかく、何をするにも縁側だった。 私のDNAには「縁側で過ごす時間」が 組み込まれていると言っても過言ではない。 縁側付きの平屋で暮らすのが 長い間の夢でもあり…、というか そうなるものだと思っていた。 小道を抜けた先にある この小さな家は 茶色い木枠の窓の並ぶ外観からして 私の心を掴んで離さなかった。 風が吹くとシャラシャラと微かな音を立てる 磨りガラスの窓。 ああ、懐かしい、嬉しい! しかも大好きな江ノ電がコトコト走る町。 海もすぐそこ。 潮の香りがふと流れ

    縁側族、鎌倉のんびり平屋暮らし。 - 物件ファン
  • アーチ窓の向こう側、あの子の暮らし - 物件ファン

    上品な雰囲気をまとう、 ゆるんとしたアーチの窓。 おりこうに並んだ窓は 同じように見えるけれど、 隠れている生活はそれぞれ違う。 わたしを見つけたときの あの子の姿といったら それはそれは疲れていて、 頼りなくて、心配で。 わたしを選んでくれたら ちゃんと守ってあげるのに。 そう強く思いながら、 あの子の選択を待った。 わたしはただの部屋だから、 待つしかできないのが とてもとても歯がゆくて。 他のところに行かれたら あの子を守れないと 不安になりかけたときに、 またあの子が訪ねてきた。 「やっぱり、この部屋にします」 ヴィンテージマンションと 呼ばれるほどには 歴史を刻んできたけれど、 メンテナンスされているから わたしってけっこうきれいなの。 これからずっと、長い間、 きっとあの子を守れると思う。 暮らし始めてばかりのころは、 あの子は和室に敷いた布団で 泥のように眠り続けていて。 く

    アーチ窓の向こう側、あの子の暮らし - 物件ファン
  • アーチの向こうで待ち合わせ - 物件ファン

    レトロなアパートで ふたりの暮らしが始まって、 あっという間に季節が過ぎた。 夏が来て、秋が来て、 冬が来て、春が来て。 とうとう二度目の夏が来る。 珍しい間取りの3Kは、 私たちの暮らしによく馴染んだ。 キッチン横の約6帖の洋室で、 毎朝ふたりで事する。 帰りがバラバラなふたりだから、 せめて朝は一緒にべようと 自然と集まるようになった。 早起きは得意だと 思っていたけれど、 まだ一度も彼女より先に 起きられたことがない。 目が覚めるといつも、 身なりを整えた彼女が 先にキッチンに立っている。 窓からたっぷりと差し込む 日の光を浴びながら彼女は言う。 「おはようございます」 ボサボサの髪を 手で撫でつけながら、 「おはよう」と彼女に返す。 リノベーションされた 築50年ほどのアパートを、 見つけてきたのは彼女だった。 「懐かしくて、落ち着きます」 そう言いながらゆるむ目元に、 一瞬で

    アーチの向こうで待ち合わせ - 物件ファン
  • ふたつ並んだ、ふたりの扉 - 物件ファン

    仲よく並んだふたつの扉。 右が僕で、左があいつ。 それぞれの部屋に繋がる扉は まるで寄り添っているようだけど、 そこで暮らす僕らといえば。 「部屋にクローゼットは 絶対に必要だから」と 我が物顔で左の部屋を 手に入れたあいつは、 今日も今日とて自分の世界。 ひょうひょうとした態度で、 やれお腹が空いただの やれ退屈で倒れそうだの わがままな要望を僕に伝える。 せっかくの7.5帖の部屋、 居心地だっていいだろうに。 自分のクローゼットだって ちゃんとあってさ、いいよな。 それなのに、あいつの定位置は なぜか自分の部屋じゃない。 だいたいリビングに置いた ふっかふかのソファを ひとりじめしているか… 自分の部屋より いくらかコンパクトな、 5.5帖の僕の部屋にやってくる。 「自分の部屋に行けよ」と そのたびに言うけれど、 はいはいと返事だけをして 結局は居座られてしまう。 根負けした僕が 自分

    ふたつ並んだ、ふたりの扉 - 物件ファン
  • カラフルで身軽な私の新生活 - 物件ファン

    東京での一人暮らし。 いつまで住むかわからないし あんまり家具は 揃えたくないのだけど。 かわいいお部屋にしたいしなぁ。 そんな感じで ゆるりと始めた部屋探し。 このお部屋を見つけて 「ここかも!」って大声出して 光の速さで内見予約をした。 広さはまぁまぁ。 都内の一人暮らしっていったら これくらいかなっていう感じの シンプルな形の1K。 参考に家具の配置が入っているのが 親切でありがたい。 室内に入った私の心を ぎゅっと掴んだのは このカラフルな棚たちだった。 パキっとした色が 木との組み合わせで 落ち着いた雰囲気になって とっても素敵。 それに、程よいサイズの棚が 各所にあって 用途ごとに使い分けやすい。 収納家具は、あまり買う必要ないかも。 特にこの棚なんて 背面が3色になっていて どこに何を飾ろうか 考えるだけでワクワクしてくる。 今まで行ったたくさんの国の お気に入りの雑貨たち

    カラフルで身軽な私の新生活 - 物件ファン