織物の町として栄えた京都・西陣。 周辺にはいまだに「カコン、カコン」と 織り機の音が響き渡る一方で、 現代的な住まいにリノベされた京町家も多く、 物件ファンでもたびたび取り上げてきました。 そんななかでも、今回ご紹介する物件は 出色…というか、めちゃくちゃ私好み。 トップ画像にある、間口の大半を占める 大きな開口には現代的なセンスが ただよいますが、 外観は町家の風情をそのままに。 この「新しいもの」と「古いもの」の 塩梅が絶妙なんです。 たとえば玄関の格子戸は 新しいものに入れ替えつつ、 ポストはレトロな赤いやつ。 玄関土間は新しくきれいに 生まれ変わった一方、 窓の木製サッシや梁はそのままに。 そして、扉と窓からの やわらかな光がめぐる漆喰の壁。 このなんてことない一角だけで、もう好き。 2023年2月にフルリノベーションした 2階建ての町家。 室内の設備や配管、水回りもすべて 一新し