東京都武蔵野市と三鷹市にまたがる「井の頭恩賜公園」。園内にある「井の頭池」はかつて、武蔵野台地の湧き水により、きれいな水をたたえていた。 しかし戦後、周辺の住宅開発により湧き水は枯渇し、水質は悪化。多くの水生動植物は姿を消し、ゴミは増え、外来魚も持ち込まれるようになった。 環境改善のため「かいぼり」を実施 そこで2014年1月から3月にかけて、ゴミの撤去、外来魚の駆除、在来種の保護のため、水を抜いて掃除し、池の底に酸素や光を送る「かいぼり」が行われた。その結果、8月には水の透明度も大幅に向上し、水質の改善に成功した。 長らく確認されていなかった植物が復活 しかし、収穫はそれだけではなかった。10月6日にはなんと、絶滅したと思われていた水生植物も、復活したことが確認された。 調査を行った、東邦大学理学部の西廣淳准教授と千葉県立中央博物館によれば、よみがえったのは「シャジクモ」「ヒロハノエビモ
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