3回目の今日は、FMDに対する危機管理体制について 考えてみたいと思います。 3月31日、宮崎県の農家に飼われていた水牛に 体調の変化がありました。 診察した獣医は「異変」を感じて県に報告したのですが、 衛生研究所の職員は特に異常事態だとは認識せず、 検査をしませんでした。 4月28日になって牛のFMDが確認されたのを受けて、 水牛から採ってあった検体を検査したところ、 水牛がFMDにかかっていたことが確認されたのです。 消毒剤などが農家に届けられたのは、 牛の罹患が確認後1週間以上経過してからと報道されています。 明らかに不適切な対応であったと考えられます。 3月31日の時点で検査をし、ある一定の家畜を処分し、 種牛の避難をすることが、 まず政府の取るべき道であったと思われます。 果たしてそうした措置を施したとき、 どれだけの効果があったかどうかを論じることは あまり意味がないことです。