『バブルの物語』は1990年ジョン・K・ガルブレイスによる、すでに古典的となったバブルについての著作。 世の中が騒がしくなり、久しぶりに読んでみた。(浜町SCI) 「日本の市場について言えば、楽観ムードの上に楽観ムードが打ち立てられて、ついには最終的な啓示と崩壊の日が来る、という脆さがある」 この一節に限らず、日本のバブル崩壊を実にタイムリーに予想していたことがわかる。 それほど1980年代終わりの日本のバブルはパターンにはまったものだったのだろう。 ガルブレイスはバブル発生の要因やパターンをいくつか挙げている。 金融上の大失態はすぐに忘れられてしまう。 金持ちが有能と誤解されている。 「金融の天才」が現れる。 「てこ」(レバレッジ)が再発見される。 目新しいものが現れる。 「真実はほとんど無視される。」 なるほど、過去にも現在にも思い当たることがたくさんあるのではないか。 やはり常に用心