モーニングスターのクリスティン・ベンツ氏らが、老後破綻しない確率を90%と規定して、年あたりどれだけの割合で老後資金を使えるかを試算している。 当初の引出率を4%とし、その後は毎年インフレ分を調整するというやり方が、しばしば引退する人にとっての『安全な』引出ルールとされる。・・・ 将来の投資パフォーマンスやインフレについての予想を用いたところ、この目の子ルールは4.0%から3.3%に引き下げるべきとの推計を得た。 前提条件は、バランス型ポートフォリオ、30年のホライズンにわたり実質引出額を固定、90%の成功率(つまり、ホライズン中に資金が枯渇しない確率が高い)だ。 ベンツ氏がレポートで、老後の設計に修正が必要になるかもしれないと書いている。 原因は債券の空前の低利回りであり、リスク資産の高値感だ。 ただし、同氏は3.3%を推奨するわけではない。 推計の前提条件が「保守的」だからだという。