東日本大震災に匹敵するマグニチュード(M)9級の超巨大地震が北海道から三陸沖の太平洋で過去3500年間に7回以上発生、大津波が沿岸を繰り返し襲っていたことが平川一臣北海道大特任教授(自然地理学)の調査で分かった。4つの震源域 北海道根室市-宮城県気仙沼市の400地点以上で確認された津波堆積物の年代比較で、東日本大震災を除く7回分の年代が沿岸全域でほぼ一致。調査結果から千島海溝と日本海溝沿いに震源域が4つあると推定、7回のうち、約2400年前と約3500年前は複数の震源域が同時に活動した可能性があるとしている。 平川特任教授は「4つの震源域は数百~1000年の異なる間隔で地震を繰り返しており、同時や連続発生もあり得る。沿岸地域は常に4方向からの津波を警戒しておくべきだ」と話しており、各地の防災、避難計画に大きな影響を与えそうだ。 平川特任教授は、堆積物の位置から津波の高さを推定できる海岸沿い