JR北海道は、単独では維持困難とする赤字8区間(通称・黄色線区)の存続に向け、2026年度までに赤字総額を23年度比で3割削減する「高い目標」を掲げた。できる限り赤字を圧縮し、国や北海道、沿線自治体と維持費分担の議論に入る環境を整えるのが狙いだ。今後、利用促進やコスト削減を本格化させるが、人口減が続く中での目標達成は容易ではない。自治体や道は財政負担が膨らむことを警戒しており、26年度末までに区間ごとの抜本的な改善方策をまとめるハードルも高いままだ。 「黄色線区維持には収支改善が不可欠。できるところまで改善し、(国や道、沿線自治体と)残った赤字をどうするか相談していきたい」。JRの村林健吾取締役は4日の記者会見で、収支改善の必要性を繰り返し強調した。...