前職はITベンダーで営業をしていた記者は、「資格」と「経験」の関係にもどかしさを感じていた。どちらかでもう一方を補うことはできない現実があったからだ。
前職はITベンダーで営業をしていた記者は、「資格」と「経験」の関係にもどかしさを感じていた。どちらかでもう一方を補うことはできない現実があったからだ。
日本システムアナリスト協会(JSAG)が策定を進めている、システムアナリストの知識体系「SABOK(Systems Analyst Body Of Knowledge)」が近く登場する。2008年7月をメドに一部内容のドラフト版を、08年中に同第1版を提供する予定だ。 ビジネス・アナリストの知識体系「BABOK(Business Analyst Body Of Knowledge)」の日本語版も早ければ年内に登場する予定(日経コンピュータ6月1日号22ページ参照。ほかに関連記事1、関連記事2)。経営とITの橋渡しをする際に参考になる知識体系が一気に増えることになる。 システムアナリストは、情報処理技術者試験の認定資格の一つ。IPA(情報処理推進機構)は「経営戦略に基づく情報戦略の立案、システム化全体計画及び個別システム化計画の策定を行うとともに、計画立案者の立場から情報システム開発プロジェ
2008年4月11日,有志を中心に,「ビジネス・アナリシス」(Business Analysis)という職業とビジネス・アナリシスを実施する「BA(Business Analyst)」と呼ぶ職種の普及拡大を目指す非営利団体「IIBA(International Institute of Business Analysis)」の東京支部準備室が設立された。今年の秋頃には,正式にIIBA東京支部を立ち上げる予定だ。 BAとは,IIBAの定義によれば「ステークホルダー間の橋渡し役となって,ビジネス・プロセスとポリシーおよび情報システムを変更するための『要件』を引き出し,分析し,伝達し,検証する」職種である。ここで言う「要件」とは,システム要件ではなく「ビジネス要件」。経営戦略を決めるコンサルタントとシステム構築を担当するエンジニア間のギャップを埋める新しい職種と言える。 IIBAでは,ビジネス・
「BABOK(Business Analysis Body of Knowledge)」の作成や普及活動を行っているカナダの国際非営利団体「IIBA(International Institute of Business Analysis)」の日本支部が,2008年12月23日に設立された(関連記事)。BABOKは,経営課題とITを橋渡しする要求分析のための知識体系。IIBAでは,BABOKに基づいた資格「CBAP(Certified Business Analysis Professional)」の認定試験も実施している。 今回設立されたIIBA日本支部は,世界で80番目のIIBA支部に当たり,アジアではシンガポールに次いで2番目の支部となる。代表理事には,NECソフト ITトレーニングセンター センター長の福嶋 義弘氏が就任した(写真)。 12月23日に開かれたIIBA日本支部設立総会
1987年に「PMI(Project Management Institute)」がプロジェクトマネジメントの知識体系「PMBOK(Project Management Body of Knowledge)」を初めて発行してから,約20年が経過した。このPMBOKに基づくプロジェクトマネジメントは,日本でも,ここ10年くらいで広く普及した。PMBOKをベースにしたプロジェクト・マネジャーの国際資格「PMP(Project Management Professional)」の日本での取得者も,2万人以上に登る。 PMBOKの登場で,プロジェクト・マネジャーの仕事は,経験とカンに頼った「プロジェクト管理」から,科学的な「プロジェクトマネジメント」へと進化した。そして,その効果は確実にあったと言える。 そして今,PMBOKに続いて,注目され始めているのが「BABOK」である。 BABOKとは,B
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