やっぱり、ついつい優先順位を上げて読んでしまった。 期待に違わぬ良書。 捕鯨問題に興味があるすべての人たちに。 これは「内部者」でしかかけないものだ。 こと、クジラに関しては、ジャーナリズムが機能しなくなっており、「冷静な内部者」の方がより説得力を持つことがあると感じた。 この本を読むと…… ●環境保護団体も一枚岩ではなく、グリーピースやWWFのような穏健な団体は、捕鯨問題を軟着陸させる現実路線を模索しているのが分かる。 ●国際団体であるグリーピースの中でも、グリーンピース・ジャパンは独特の立ち位置から、「日本に南極での捕鯨をやめさせたければ、頭ごなしはダメ」などと主張しているのが分かる。 ●調査捕鯨が、すでに調査の域を超えて、とんでもない領域に入り込みつつあるのが分かる。なにしろ、ナガスクジラだって捕っているし、今年からはザトウクジラまで捕獲予定に入っている。 ●目下、我が国で鯨肉