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booksとbmfに関するburuのブックマーク (5)

  • 唐沢なをき『まんが極道』 そうとうスリリングなマンガ業界内幕ギャグマンガ - B.M.F.Diary (2007-06-18)

    唐沢なをきの『まんが極道』が、そーとー面白い。このおもしろさは人に伝えられずにいられない! 唐沢といえば『カスミ伝』シリーズで、マンガの技法的を逆手に取って徹底的に遊びまくるメタ・マンガをやっていたけど、『まんが極道』はマンガ業界そのものの内幕をルポタージュ的に扱いつつギャグにするという、かなりスリリングな内容。 ちょっとマンガに詳しければ、下書きのまま雑誌に掲載とか、女性マンガ家の枕営業とか、SFマンガの不遇とか、宗教に走ったマンガ家とか、アシスタントに手を出すマンガ家とか、そんなような話しはあたりまえに知っているだろうけど、それをそのまんまマンガのネタにしてるんだもんなぁ。スゲェ。 だって、作中に出てくるマンガ家は全然ありそうもない変な名前を付けたり、絵柄もまったく違うものにしたりして、特定のマンガ家を想像させないようにしているのに、実際に読んでいると、どうしても現実のマンガ家を思い浮

  • B.M.F.Diary(2007-02-07)

    ▼ 「墨攻」の小説とマンガと映画の話し ちょうど公開されたばかりの映画「墨攻」って、酒見賢一の小説ではなく、酒見賢一の小説を原作にした森秀樹のマンガの方が原作としてクレジットされているのを今さら知った。 関係がややこしいけど、「小説(酒見賢一)→マンガ(森秀樹)→映画」ということか。確かに映画にするにはそっちの方がエンターテインメント性が高いもんね。小説の方はどちらかというと説話風なテイストなのに対して、マンガは原作に登場する「墨守」に焦点をあてて、エンターテインメント性の高いものになっている。 マンガも一応小説がベースになっているので、最初のエピソードはほぼ同じ。ただ、小説では結末を迎えるところから、マンガはオリジナルのストーリーに突入して、小説にはこれっぽっちも出てこなかった秦の始皇帝の出生の秘密に関わるサスペンスものとなったと思ったら、そこからさらに物語は転がって、予想外のある意味ト

  • B.M.F.Diary(2006-12-08)

    ▼ ポール・オースター『最後の物たちの国で』 ポール・オースターの初期作品。リブロ池袋店の「出版営業が薦める他社の」というフェアで買ったもの。確か新潮社の人が薦めていたと思う。オースターの古い作品は、ニューヨーク3部作以外は読んだことがなかったで手に取ってみた。 取材中に行方不明になった新聞記者の兄を捜して、とある国を訪れた女性の物語。一言でいうと簡単な内容。だけど、いつものオースターのように、不思議な空間が広がっている 何かを探し歩くうちに自分自身を見失ってしまう主人公。そして自分と他者があいまいになっていく。あいまいなのは人だけでなく、物も、街も、国も、世界をかたどっているものたちが、ことごとくくずおれていく。 最後に残ったのは、新しく得た家族。日々の生活の行き詰まりが見えてきても、共に未来を思う。ニューヨーク3部作の主人公たちが最後まで孤独だったのに対して、この作品では家族と希望が

  • B.M.F.Diary(2007-05-23)

    小説版『電脳コイル』をamazonで買うときに、1500円に足らなかったので、追加で買った作品。内容も作者もまったく知らなかったのだけど、新刊リストでタイトルを見ただけでなんとなく予感がした。もちろんアタリだった。 母親の再婚に伴う新しい家族との関係に悩む女子高校生が、同級生の男子高校生二人と写真甲子園に出場。作品づくりをするなかで、それぞれが自分探しをする。高校生の様子が生き生きと描かれている。(北海道新聞:写真甲子園 漫画単行に) ざっくりとしたあらすじは、こんなところ。割とありがちな少女マンガのフォーマットに乗っかっている。言ってしまえば、お涙頂戴もの。 ただ、他の凡百な作品と違うのは「写真を撮る」という行為の根深さを描こうしているように見えるところだ。少年が屋上のフェンスに捕まってタンポポを撮影するシーン。少女が駆け寄ってくる妹を撮影するシーン。少年が追い求めていた景色に出会った

  • B.M.F.Diary(2007-04-18)

    ▼ 紅玉いづき『ミミズクと夜の王』 絵のような叙情的な表紙。一切の挿絵がない文。シリーズとしては続けられない内容でありながら、電撃小説大賞を受賞したという、ライトノベルから外れたライトノベル。 (あらすじ)魔物のはびこる夜の森に、一人の少女が訪れる。 額には 「332」 の焼き印、両手両足には外されることのない鎖。 自らをミミズクと名乗る少女は、美しき魔物の王にその身を差し出す。 願いはたった、一つだけ。 「あたしのこと、べてくれませんかぁ」 死にたがりやのミミズクと、人間嫌いの夜の王。 全ての始まりは、美しい月夜だった。 ―― それは、絶望の果てからはじまる、小さな少女の崩壊と再生の物語。 実際に、この作品をジャンルとして位置づけるとしたら難しい。広義のライトノベル(中高生向けの娯楽小説)には十分当てはまるが、狭義のライトノベルだと明らかに外れる。この作品が日ファンタジーノベル大

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