第10章 隠面消去 第5節 スキャンライン法 スキャンラインとは、スクリーンの横のラインである「走査線」のことで、スキャンライン法は、走査線をスクリーンの上から下へ走査しながら、走査線と視点から決まる平面を作り、この平面と3次元物体の交線を抽出し、その可視部分を表示する方法です。 スキャンライン法の処理手順は次のとおりです。 物体をスクリーンに投影し、y座標の最大・最小値によって物体と交差する走査線の範囲を決めます。 視点と走査線からなる平面と物体との交線(セグメント)を求めます。 各セグメントを描画します。複数のセグメントが重なる部分では前後判定(z方向の大・小の判定)を行い描画する範囲を決定します。 実際の流れは まず、物体をスクリーンに投影し、y座標の最大・最小値によって、各物体のスキャンライン(走査線)の範囲を決めます。 次に、視点と走査線からなる平面(走査面)と、物体の交線を求