東京電力福島第1原発事故の収束作業をめぐり、作業員が線量計に鉛カバーを着けて被ばく線量を低く装うよう指示されていた問題で、厚生労働省福島労働局は、作業を請け負った配管設置会社「アクセス青森」(青森県おいらせ町)と、佐柄(さがら)照男社長(55)を、7日にも労働安全衛生法違反容疑で福島地検に書類送検する方針を固めた。 労働局関係者によると、佐柄社長は昨年12月、高線量エリアで作業する4人に対し、警報機付き線量計に放射線を通しにくい鉛カバーを着けるよう指示したとされる。 佐柄社長は問題が発覚した7月に記者会見し「警報機が鳴ると作業員が不安を感じると思い、鉛カバーを思いついた。迷惑をかけて申し訳ない」と説明していた。【三村泰揮】