燃費データ不正問題を起こした三菱自動車に対し、日産自動車が約3割出資する方向で調整に入ったことが11日明らかになった。三菱自動車は事実上、日産の傘下に入って、経営再建を目指すことになる。 三菱自動車の不祥事をきっかけに自動車業界の大型再編に発展する可能性が出てきた。 三菱自は燃費不正問題で顧客へのガソリン代やエコカー減税などの補償が必要となっている。さらに、2000年以降のリコール(回収・無償修理)隠し問題など不祥事が重なって、企業イメージが悪化。販売が大幅に落ち込んでおり、経営への打撃が懸念されている。 三菱自と日産は11年、折半出資で軽自動車の共同企画会社を設立。三菱自が生産した軽自動車を日産に供給している。