【日経の記事】 スウェーデンを足場に米欧アジアに投資をしてきたプライベートエクイティ(PE=未公開株)ファンド、EQTが日本で本格的に活動を始める。2021年に日本拠点を設置。22年にベアリング・プライベート・エクイティ・アジアと業務を統合し、パイオニアなどへの投資を引き継いだ。このほど首脳陣が来日し、日本の経済や産業を自らの目で確かめた。 1994年設立、資産規模2200億ユーロ(約35兆円)の北欧ファンドは、投資先の選定や価値向上において、ESG(環境・社会・企業統治)の要素を重視することで知られる。いわばPE版のESG投資家だ。 日本の証券会社の間で「ESGブームもそろそろ冷めようか」というこの時期、なぜ日本に来たのか。コニ・ヨンソン会長とマルクス・ワレンバーグ副会長に聞いてみた。 「地域社会や従業員への目配りを抜きに、投資のリターンは見込めない」(ヨンソン会長)「北欧では持続可能性