死亡した富山県小矢部市の中学2年の男子生徒は14歳の誕生日翌日、家族とともに砺波店(砺波市)で食事をして悲劇に遭った。父親(49)は同日、「いつか戻ってくると信じていた……。本当につらかっただろうし、こちらもつらかった」と涙ながらに悲しみを語った。 父親によると、男子生徒は今年4月22日、父親、母親(47)、兄(16)の家族4人で同店を訪れ、前日の誕生日を祝った。「誕生日だし、食べてもいいでしょ」とねだり、ユッケを注文した。 県の発表などでは、23日昼頃から腹痛を訴え始め、25日には血便が出て、27日に砺波市内の病院に入院。28日には、溶血性尿毒症症候群(HUS)を発症するなど容体が悪化し、集中治療室(ICU)に入った。29日から意識不明に陥り、人工呼吸器が装着された。 「心臓はまだ止まっていない。千分の一でも可能性がある」。父親はこの半年間、毎日のように病室を訪れ、「おい今日も来たぞ」「