本ブログが夏以降に断続的に取り上げたエバ―グランデ(恒大集団)のデフォルトがいよいよ近付いてきた。負債総額が33兆円と破綻当時のリーマンブラザーズの半分もあるので、一部でリーマン・モーメントとさえ取り沙汰されている。本ブログが早々とToo big to failの恐喝が通用せず当局の救済はなく、債権者はリストラクチャリングを受け入れることになるだろうと記していたのに対して、当局の一存で何でも自由にできる計画経済なのでなんだかんだ救済措置が出てくるだろうという声が主流であったが、結局救済はされなかった。 事態は本ブログが想定していた展開よりも更に悪く、リストラクチャリングすらはたしてまとまるのかに疑問が付くようになっている。先週になって中国当局(住宅都市農村建設省)が「中国恒大集団は主要債権銀行に今月20日期限の利払いを行わない」と銀行団に宣言するに至り、事態は急速になし崩しなデフォルトに傾