日本とも縁深いリヒャルト・フォークト博士は、左右非対称機など奇抜すぎる航空機開発で広く知られますが、 一方で「正統派」な業績の数々を残しており、現在の旅客機にもその成果を見ることができます。いわゆる天才のお話。 珍兵器開発で知られるフォークト博士 日本にも縁が リヒャルト・フォークト博士というと、ミリタリー趣味、そのなかでも特に珍兵器好きの人に知られた名前です。戦間期や第2次世界大戦中に「左右非対称機」という奇抜な形の航空機を企画したとして有名になりすぎた同氏ですが、実は日本の航空機産業の発展にひと役買うどころか、航空機そのものの発展に重要な役割を果たした人物なのです。 拡大画像 BV141偵察機(画像:Bundesarchiv、Bild 146-1980-117-02/Hoffmann/CC-BY-SA 3.0、CC BY-SA 3.0 DE〈https://bit.ly/3kKpZMz