スペインのエル・パイス紙によると、サグラダ・ファミリアの建設委員会は、2019年にかねてから購入を検討していた約560平方メートルの土地の一部を取得し、長さ57メートル、幅4.9メートルの階段設置工事を開始した。 同年9月、この拡張工事の影響を受ける住民と企業250社ほどが、サグラダ・ファミリアに与えられた工事認可に関し、カタルーニャ高等裁判所に異議を申し立てた。原告側は、増築計画で3000人が立ち退きの対象になるうえ、この増築はガウディによる設計の「原案」には含まれていないと訴えた。 これに対し、建設委員会のエステべ・カンプス代表は、増築する階段は1916年にガウディの作成した設計図によって認可されたと反論。裁判所はこの主張を認めた。 2022年7月のユーロニュースの報道では、拡張計画が進んで立ち退き対象は最大で1万5000人に増加。立ち退き対象住民の90パーセントが加盟する組織「サグラ