成年後見制度は判断能力に問題がある人の権利を守るための制度です。 障害者にかぎらず、広く利用することが出来る制度ですが、精神障害者、知的障害者の子供を持つ親が、親亡き後の子供の生活と権利を守るために利用を検討するケースも多いです。しかし権利をしっかりと保護し、不必要な束縛を本人に与えないために制度自体はかなり複雑で、検討しておくべきこともたくさんあります。この記事を読めば成年後見制度についてひと通りのことが分かるようになることを目指して書きました。 かなりボリュームのある記事になっていますが、是非興味のあるところからでも読んでください。 成年後見制度とは 判断能力に問題のある成人の財産や権利を守るための制度です。成人の、と言うのは未成年は自動的に保護されているからです。 ここでいう保護とは、判断能力(法律上では事理を弁識する能力と言います)に問題のある人に対して、悪意のある契約(例えば家屋
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