【バンコク浜田耕治】タイで4月から流通している通貨バーツの新札に、誤記があることが分かった。裏面の偽造に関する警告文に古い罰則規定が記されていた。「痛いミス」と話題を呼び、中央銀行が釈明する事態となっている。 誤記が見つかったのは4月6日に発行された20バーツ、50バーツ、100バーツの新札。表には2016年12月に即位したワチラロンコン国王の肖像が描かれ、裏には小さい文字で「偽造は最高で罰金4万バーツ(約14万円)」などと記されている。 しかし、昨年3月の法改正で罰金は最高40万バーツに引き上げられており、法律関係者が間違いを指摘した。中銀は声明で「16年末に発行準備を始めたため、旧札と同じ警告文が掲載された」などと釈明。今後印刷する札や7月に発行する500バーツと千バーツの新札には罰金額を入れず「偽造は法に基づき罰する」とだけ記すとしている。 インターネット上では「希少品で価値が出る」