2019年1月1日から適用開始となる新リース会計基準の骨子は、従来オフ・バランスとしていたオペレーティング・リースをバランスシートにオン・バランスすることです。そのため、オペレーティング・リースとして分類されるリース取引が大半を占め、かつそれが世界の広範囲な地域にわたる借手企業は、基準適用にあたって多くの時間を要するでしょう。調査回答企業のうち、40%以上の企業が500件以上のリースを有しており、43%の企業が10~30ヵ所、もしくはそれ以上の拠点でリースを行っています。全てのリース取引を漏れなく識別することは、適用プロジェクトにおける最大の困難であり、特に、大きなサービス契約や供給契約に含まれるリース要素(すなわち、組込リース)を適切に識別するには相当の時間が必要です。また、適用準備にあたり、企業にとっては時間のみならずコストもかかることが予想されます。社外アドバイザーを雇用したり、新リ