LIXILグループが3月7日に一部の機関投資家向けに説明会を開催した。2月25日に公表した、瀬戸欣哉社長をCEO(最高経営責任者)から事実上、解任した経緯に関する調査・検証結果について、機関投資家に理解を求める狙い。だが、説明会に参加したある投資家は、「説明会は紛糾した。納得した人はほとんどいなかったのではないか」と怒りをあらわにする。説明会は投資家の怒りの火に油を注いだ格好になった。 説明者は、社外取締役で監査委員会委員長を務める川口勉氏。冒頭、CEOなどの交代について心配をかけたことについて謝罪し、弁護士による報告書への理解を求めた。調査報告書の原本は18ページあったことを明かし、「会社の機密事項などもあること」から8ページに要約したと説明。「約45%、ほぼ半分が反映されている。10分の1にするといった話ではない」と、説明としては十分であると強調した。 その後は、8ページの要約をなぞり