『シトリックス、サーバー仮想化製品「Citrix XenServer」の無償提供を開始』。これは,シトリックス・システムズ・ジャパンが2009年3月31日に発表したプレス・リリースのタイトルである。これを見て,記者は素朴な疑問を感じた。「今までも無償版があったはず。一体,何が違うのか?」と。 プレス・リリースを読み進めていくうちに疑問は概ね解消した。だが先日,シトリックスへの取材を通じて,その背景まで理解することができた。実は,米Microsoftのハイパーバイザ「Hyper-V」と関係があったのである。 ライセンス上の制約を撤廃してシンプルに まず,今回の「XenServer無償化」の実態とは何か。それは,「無償のエディションを含めて4つに分かれていたXenServerのエディション構成を撤廃し,ライセンスのあり方を見直した」というものである。これにより,サーバー仮想化ソフトを中核とした
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